ドラムを始めたばかりの方の中には、「何から練習すればいいのかわからない」「手と足がうまく動かない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ドラムは、最初から難しい曲や速いフレーズに挑戦するよりも、姿勢やスティックの持ち方、一定のテンポで叩く練習から始めることが大切です。
基本を順番に練習すれば、ドラムセットを持っていない方でも自宅で準備を進められます。
この記事では、ドラム初心者が最初に取り組みたい練習方法を、わかりやすい順番で紹介します。
この記事でわかること
- ドラム初心者が最初に練習すること
- 姿勢やスティックの持ち方の基本
- 初心者向けの基礎練習メニュー
- ドラムセットがなくてもできる自宅練習
- 独学でつまずきやすいポイント
- 体験レッスンで確認できること
ドラム初心者は何から練習すればいい?
ドラム初心者は、最初に正しい姿勢とスティックの持ち方を確認し、次に左右の手を交互に動かす基礎練習へ進みましょう。
その後、メトロノームに合わせて一定のテンポで叩き、少しずつ足の動きや8ビートを加えていきます。
初心者が練習する基本的な順番は、次のとおりです。
- 椅子の高さと座る姿勢を確認する
- スティックの持ち方を覚える
- 片手ずつ一定の音を出す
- 右手と左手を交互に動かす
- メトロノームに合わせて叩く
- 足の動きを加える
- 簡単な8ビートを練習する
最初は速さより正しい動きを優先する
ドラムを始めると、速く叩くことや派手なフレーズに挑戦したくなるかもしれません。
しかし、初心者のうちは速さよりも、肩や腕に余計な力を入れず、一定のリズムで叩けることを優先しましょう。
速いテンポでフォームが崩れる場合は、余裕を持って叩ける速度まで落とします。
ゆっくりでも正しい動きを繰り返すことで、少しずつ安定した演奏につながります。
長時間よりも短時間の継続を意識する
初心者が一度に長時間練習すると、集中力が落ちたり、手や肩に余計な力が入ったりすることがあります。
最初は1回15分程度を目安に、無理なく続けられる練習メニューを作ってみましょう。
短い時間でも、目的を決めて繰り返すことが大切です。
練習前に覚えたい姿勢とスティックの持ち方
ドラムの基礎練習を始める前に、姿勢とスティックの持ち方を確認しましょう。
無理な姿勢や力の入りすぎた持ち方を続けると、疲れやすくなり、スティックも動かしにくくなります。
椅子の高さと座る位置を確認する
ドラム椅子には、浅すぎず深すぎない位置に座ります。
背中を丸めすぎず、上半身を無理なく起こした状態を保ちましょう。
足をペダルに置いたときに、太ももや膝が窮屈にならない高さを目安に調整します。
椅子が低すぎたり、ドラムセットとの距離が近すぎたりすると、足や腕を動かしにくくなることがあります。
スティックを強く握りすぎない
スティックは、落とさないように強く握るのではなく、指を添えて支えるイメージで持ちます。
親指と人差し指だけで強く挟まず、中指、薬指、小指も自然に添えましょう。
肩、肘、手首に力が入りすぎていないかを確認しながら、ゆっくり振ってみてください。
スティックの跳ね返りを利用する
スティックが打面に当たったあと、自然に跳ね返る動きをリバウンドと呼びます。
スティックを打面に押しつけるのではなく、跳ね返りを利用すると、少ない力で次の一打へ移りやすくなります。
練習パッドなどを軽く叩き、スティックがどのように戻ってくるかを観察してみましょう。
ドラム初心者におすすめの基礎練習
姿勢とスティックの持ち方を確認したら、手の基礎練習へ進みます。
最初から多くの練習を行うのではなく、一つずつ動きを確認しましょう。
片手で一定の音を出す
まずは右手だけで、練習パッドや打面を一定の間隔で叩きます。
音の大きさやスティックを上げる高さが、毎回大きく変わっていないか確認してください。
右手に慣れたら、左手でも同じ練習を行います。
利き手ではない手は動かしにくい場合がありますが、無理に速く叩く必要はありません。
左右交互に叩くシングルストローク
右手と左手で交互に1打ずつ叩く練習を、シングルストロークと呼びます。
「右・左・右・左」と声に出したり、頭の中で数えたりしながら、一定の間隔で叩きましょう。
左右で音量が大きく違う場合は、動かしにくい手だけをゆっくり練習してから、再び交互に叩きます。
メトロノームに合わせる
手の動きに慣れたら、メトロノームを使います。
メトロノームは、一定の間隔で音を鳴らし、演奏の速さを確認するための道具です。
最初は余裕を持って合わせられる遅めのテンポに設定し、クリック音と自分の音が重なるように叩きましょう。
テンポが徐々に速くなったり遅くなったりする場合は、一度止まり、さらに遅いテンポからやり直します。
強い音と弱い音を叩き分ける
一定の音を出せるようになったら、強く叩く音と弱く叩く音を分ける練習も取り入れます。
強い音を出すときも、スティックを力いっぱい握る必要はありません。
スティックを上げる高さや振り幅を調整しながら、音量の違いを確認しましょう。
簡単な8ビートに挑戦する
8ビートは、ポップスやロックなど多くの楽曲で使われる基本的なリズムです。
初心者は、最初から手と足をすべて動かそうとせず、次のように分けて練習しましょう。
- 右手だけで一定のリズムを刻む
- 右手に左手の音を加える
- 手の動きが安定してから右足を加える
- 短いフレーズを繰り返す
途中で手足が止まる場合は、もう一度手だけ、足だけの練習に戻って構いません。
一度にすべての動きを完成させようとせず、「右手だけ」「両手だけ」「手と足」のように分けることが、初心者の練習を進めやすくするポイントです。
ドラムセットがなくてもできる自宅練習
自宅にドラムセットを置けなくても、スティック操作やリズム感を身につける練習はできます。
自宅では基礎動作を練習し、スタジオやレッスンで実際のドラムセットを使う方法もあります。
練習パッドを使う
練習パッドは、スティックで叩く基礎練習に使う道具です。
ドラムセットより小さく、比較的音を抑えながら練習できます。
片手のストローク、シングルストローク、メトロノーム練習などに向いています。
ただし、打音や床への振動が発生する場合があるため、使用する時間帯や置き場所には配慮しましょう。
クッションや折りたたんだタオルを使う
練習パッドがない場合は、クッションや折りたたんだタオルを使って、手の動きを確認する方法もあります。
柔らかい素材はスティックの跳ね返りが少ないため、練習パッドや実際のドラムとは感触が異なります。
スティックを強く押しつけず、手首や腕に無理のない範囲で使いましょう。
手拍子と足踏みでリズムを練習する
スティックを使わず、手拍子と足踏みでリズムを取る練習もできます。
音楽を聴きながら拍を数え、一定の間隔で足を動かしてみましょう。
手拍子と足踏みを別々に練習してから組み合わせると、手足の動きを整理しやすくなります。
音源に合わせてリズムを数える
好きな曲を聴きながら、「1・2・3・4」と拍を数えるだけでもリズム練習になります。
慣れてきたら、ドラムの音がどこで鳴っているかを意識してみましょう。
曲を聴く練習は、実際にドラムセットを叩くときの準備にもなります。
ドラム初心者向けの1日15分練習メニュー
練習内容に迷ったときは、次のメニューを一例として使ってみてください。
- 姿勢とスティックの持ち方を確認する:2分
- 右手と左手を片手ずつ動かす:3分
- シングルストロークを練習する:3分
- メトロノームに合わせて叩く:3分
- 8ビートや手足の組み合わせを練習する:4分
毎回すべてを行う必要はありません。
苦手な動きがある日は、その練習に時間を多めに使いましょう。
スタジオでドラムセットを使う日の練習
スタジオでドラムセットを使える日は、最初に椅子や各パーツの位置を確認します。
その後、自宅で練習した手の動きをスネアドラムやハイハットで試してみましょう。
いきなり曲を最初から最後まで演奏するよりも、短いリズムを繰り返し、音や動きを確認する方法がおすすめです。
練習記録を残す
練習後は、取り組んだ内容や難しかった動きを簡単に記録しておくと、次に何を練習するか決めやすくなります。
- 練習した時間
- 使用したテンポ
- できるようになったこと
- うまくできなかったこと
- 次回確認したいこと
スマートフォンで短い動画を撮り、姿勢や手の動きを見直す方法もあります。
ドラム初心者がつまずきやすいポイント
基礎練習を続けていても、すぐに思いどおりに動けるとは限りません。
初心者がつまずきやすい原因を知り、練習方法を調整しましょう。
腕や肩に力が入ってしまう
スティックを落とさないように意識しすぎると、手や肩に力が入りやすくなります。
数回叩くたびに肩を下ろし、指や手首が固まっていないか確認しましょう。
痛みや強い違和感がある場合は練習を中止し、無理をしないことが大切です。
テンポが徐々に速くなる
曲やフレーズに慣れてくると、無意識にテンポが速くなることがあります。
メトロノームを使い、クリック音を追い越していないか確認しましょう。
安定しないときは、さらに遅いテンポへ戻します。
利き手ではない手が動かない
右利きの方は左手、左利きの方は右手が動かしにくいことがあります。
動かしにくい手だけでゆっくり叩き、音量やスティックの高さを確認しましょう。
左右を完全に同じ動きにしようと焦らず、少しずつ差を小さくしていきます。
手と足がバラバラに動かない
ドラムでは、手と足を異なるタイミングで動かす場面があります。
難しい場合は、すべてを同時に練習するのではなく、手だけ、足だけ、右手と右足など、組み合わせを分けましょう。
一つの動きをゆっくり繰り返してから、別の動きを加えると整理しやすくなります。
いきなり難しい曲を練習してしまう
好きな曲を目標にすることは、練習を続けるきっかけになります。
ただし、原曲と同じ速さやフレーズを最初から再現しようとすると、フォームが崩れる場合があります。
テンポを落としたり、リズムを簡単にしたりしながら練習しましょう。
独学でできるドラム練習
ドラムの基礎練習には、自宅や個人練習で取り組めるものもあります。
- スティックの持ち方を確認する
- 片手ずつ一定の音を出す
- シングルストロークを練習する
- メトロノームに合わせる
- 手拍子や足踏みでリズムを取る
- 練習動画を撮って姿勢を確認する
- 簡単な曲に合わせて拍を数える
独学では、自分の都合に合わせて練習できる点がメリットです。
一方で、スティックの持ち方や椅子の高さ、力の入り方などは、自分だけでは間違いに気づきにくいことがあります。
動画や鏡を使って確認しながら、痛みや無理のある動きがないか注意しましょう。
講師に確認するとよいこと
練習を続けても動きにくさが改善しない場合は、講師にフォームを見てもらう方法があります。
特に次のポイントは、実際の動きを見ながら確認すると原因を見つけやすくなります。
- スティックの握り方と力加減
- 椅子の高さとドラムセットとの距離
- 肩、肘、手首の使い方
- バスドラムを踏むときの足の動き
- 手足が止まる箇所の分け方
- 現在のレベルに合った練習順序
- 自宅で続けやすい練習メニュー
できない部分だけでなく、「現在どの練習ができているか」も伝えると、自分に合った練習方法を相談しやすくなります。
ドラムの体験レッスンで確認できること
ドラムの体験レッスンでは、実際にドラムセットに座り、初心者が感じやすい不安や疑問を講師に相談できます。
たとえば、次のような内容を確認する機会になります。
- 椅子の高さや正しい座り方
- スティックの持ち方
- 腕や手首に力を入れすぎていないか
- ドラムセットの基本的な音の出し方
- 初心者向けの簡単なリズム
- 自宅でできる練習方法
- 今後の練習の進め方
ドラムをまだ持っていない方や、練習パッドを購入する前の方も、どのような方法で始めればよいか相談できます。
独学で練習している方は、普段取り組んでいる練習や、うまくできない動きを伝えてみましょう。
まとめ|ドラム初心者は基本を順番に練習しよう
ドラム初心者は、最初から難しい曲や速いフレーズに挑戦する必要はありません。
まずは姿勢とスティックの持ち方を確認し、片手のストローク、左右交互の動き、メトロノーム練習の順に進めましょう。
手と足がうまく動かないときは、動きを細かく分け、余裕を持って叩ける速さまでテンポを落とします。
ドラムセットが自宅になくても、練習パッド、手拍子、足踏みなどで基礎練習を続けられます。
フォームや練習の順番に不安がある場合は、体験レッスンで実際の動きを講師に確認することも一つの方法です。
ドラムの練習方法を体験レッスンで確認してみませんか?
独学で練習していて「スティックの持ち方が合っているかわからない」「手足がうまく動かない」と感じる方は、体験レッスンでフォームや基礎練習を講師に確認してみましょう。
現在のレベルに合わせて、自宅でも続けやすいドラムの練習方法を相談できます。
