
セッションで「なんかテキトーに合わせてみよっか!」とか、
友達に「なんか弾いてみて!」って言われても
何も出てこないし、
自由に弾くって、どうすればいいの?
何を弾けばいいの?

あー。わかるよそれ。笑
頭まっしろになっちゃうよね。笑
でもね、定番のコード進行をいくつか覚えれば
急に振られても弾けるから、心配なくなるよ!

ユニうさちゃん
そうなんだ!
だったら、これ覚えたらOK!みたいな、
まとまったリスト的なものが欲しいなー。

この記事で、セッションでも使える
定番のコード進行をまとめて紹介するよ!
保存版だから、ブックマークして何度も練習してみてね!

ピアノのセッションで「コード進行」が大切な理由
セッションは、即興性の高い演奏スタイルです。
特にフリーのジャムセッションでは、バンドやアンサンブルでも楽譜なしで進行していきます。
そこで、演奏者に求められるのが「コード進行の理解力」です。
セッションでは「コード進行がわかる=会話ができる」に等しい
コード進行は、曲の骨組みを表す“設計図”のようなものです。
コードとは、和音のこと。ピアノは特に和音を支える楽器です。
なので、ピアニストがコード進行を把握して弾けていると、
周りの演奏者もやりやすいですし、自分も安心して楽しめます。
セッションでは、みんなで一緒に演奏するので、
誰かがコード進行を実際に弾いて提案して、
周囲の人がそれに合わせながら段々と加わっていくか、
もしくは、演奏を開始する前に、大まかな打ち合わせをすることもあります。
例えば、ボーカルやギターの人がキーだけ伝えて「1・6・2・5(の、コード進行)でいこう!」
といった会話をすることも、珍しくありません。
そんな場面で、慌てず焦らず、思いっきり楽しんで演奏するためにも、
コード進行のパターンを知っておくことは非常に重要です。
ピアノ初心者向け|覚えておきたい基本コード進行10選
ここでは、まず覚えておきたい、“基本コード進行”を、紹介します。
はじめは、弾きやすいキーをひとつ決めて(例:Cメジャー)
そのキーで反復練習すると、コード進行を覚える感覚そのものを、早く掴みやすいかもしれません。
基本コード進行10選【一覧表】
基本のコード進行10選をまとめた、一覧表です。
No. | コード進行の名称 | 構成(度数) | Cキーでのコード例 | 特徴・よく使われる曲やジャンル |
1 | 王道 | I–IV–V–I | C–F–G–C | 最も基本的な進行 童謡・フォーク・ポップスなど |
2 | 50年代 | I–vi–IV–V | C–Am–F–G | 懐かしく親しみやすく、 バラードにも多用される |
3 | ジャズ基本 | ii–V–I | Dm7–G7–Cmaj7 | ジャズの定番 ジャズセッションで基本とされる |
4 | 現代ポップス | I–V–vi–IV | C–G–Am–F | 最近のJ-POP・洋楽に多く登場 |
5 | フォーク | I–IV–I–V | C–F–C–G | シンプルで覚えやすく、 歌伴にも最適な進行 |
6 | カノン | I–V–vi–iii– IV–I–IV–V | C–G–Am–Em– F–C–F–G | パッヘルベルの「カノン」 に由来(クラシックの名曲) バラード系に多い |
7 | 1625(バラード系) | I–vi–ii–V | C–Am–Dm7–G7 | 切ない響きで、 ジャズ・R&B・歌謡曲などに 多く登場する進行 |
8 | サブドミナント マイナー | I–IVm–I | C–Fm–C | 哀愁ある響き 昭和歌謡などに多用される |
9 | クリシェ | I–Imaj7–I7–IV | C–Cmaj7–C7–F | ベース音が半音ずつ下がる進行 ジャズ・ポップスでよく使われる |
10 | 251–6 | ii–V –I–vi | Dm7–G7– Cmaj7–Am7 | ジャズの発展形 柔らかいコードの流れ |
・最初は「①〜⑤」だけでもOK!
・左手でルート、右手でコードを弾く練習から始めましょう。
・「⑥〜⑩」はやや発展系ですが、1つずつ覚えると表現力がグッと広がります。
・各進行は、キーを変えて練習することでセッション対応力がアップします♪

セッションでよく使われるコード進行一覧(ジャンル別)
このセクションでは、セッションで頻出するコード進行をジャンルごとに整理して一覧にしました。
繰り返し弾いて、体に馴染ませると、実践でも活きてきますよ!
【ポップス】でよく使われるコード進行一覧
名称(通称) | 構成(度数) | Cキーでの例 | 特徴・使用曲例 |
現代ポップス進行 | I–V–vi–IV | C–G–Am–F | 明るく流れるような響き (例:Let It Go、 世界に一つだけの花) |
50年代進行 | I–vi–IV–V | C–Am–F–G | 懐かしく、ややせつない感じ (例:Stand By Me、 涙そうそう) |
王道進行 | I–IV–V–I | C–F–G–C | 安定感、わかりやすい (例:童謡、 初級の歌伴全般) |
フォーク進行 | I–IV–I–V | C–F–C–G | シンプルで弾き語り向き (例:カントリーロード) |
カノン進行 | I–V–vi–iii–IV–I–IV–V | C–G–Am–Em–F–C–F–G | 感動的、ドラマチック (例:キセキ、 パッヘルベルのカノン) |
【ブルース】でよく使われるコード進行一覧
名称(通称) | 構成(度数) | Cキーでの例 | 特徴・使用曲例 |
12小節ブルース | I7–I7–I7–I7 IV7–IV7–I7–I7 V7–IV7–I7–V7 (12小節構成) | C7–C7–C7–C7 F7–F7–C7–C7 G7–F7–C7–G7 | ロック/ジャズの基礎 (例:Route 66) |
ターンアラウンド | I7–VI7–II7–V7 | C7–A7–D7–G7 | エンディングや繋ぎに使われる (例:ブルース全般 |
【ジャズ】でよく使われるコード進行一覧
名称(通称) | 構成(度数) | Cキーでの例 | 特徴・使用曲例 |
ツーファイブワン | ii–V–I | Dm7–G7–Cmaj7 | 明るく流れるような響き (例:Let It Go、 世界に一つだけの花) |
ジャズスタンダード | I–vi–ii–V | C–Am7–Dm7–G7 | 懐かしく、ややせつない感じ (例:Stand By Me、 涙そうそう) |
クリシェ進行 | I–Imaj7–I7–IV | C–Cmaj7–C7–F | 安定感、わかりやすい (例:童謡、 初級の歌伴全般) |
251–6進行 | ii–V–I–vi | Dm7–G7–Cmaj7–Am7 | シンプルで弾き語り向き (例:カントリーロード) |
【アニソン・ゲーム音楽】でよく使われるコード進行一覧
名称(通称) | 構成(度数) | Cキーでの例 | 特徴・使用曲例 |
アニソン王道進行 | I–♭VII–♭VI–V | C–B♭–A♭–G | 劇的で非日常感 (例:残酷な天使のテーゼ、 紅蓮の弓矢、前前前世) |
ヒロイック進行 | I–♭VI–IV–V | C–A♭–F–G | 勇ましい、決戦風 (例:ライオン、ポケモン戦闘曲) |
マイナー転調風進行 | vi–♭VI–I–V | Am–F–C–G | 感情の落差、クールな印象 (例:unravel、ブルーバード) |
【ジャンル問わず】使える汎用進行(万能型)
名称(通称) | 構成(度数) | Cキーでの例 | 特徴・使用曲例 |
1625進行 | I–vi–ii–V | C–Am–Dm7–G7 | スタンダードで優しい (例:ハルジオン/J-POP、 シクラメンのかほり/昭和歌謡、 I’m in the Mood for Love/ジャズ、 イパネマの娘/ボサノバ、 千本桜/ボカロ |
カノン進行(再掲) | I–V–vi–iii– IV–I–IV–V | C–G–Am–Em– F–C–F–G | 感動的、泣ける展開 (例:花占い/Vaundy、 カノン/クラシック、 Let It Be/洋楽、 青いベンチ/アニソン) |
ピアノ初心者向け練習アドバイス

聞いてるとなるほど〜って思うんだけどさ、
実際に弾こうとすると、どこから練習すればいいのか
全然わからないんだよね…。

うんうん、わかるよ!
それも、みんな通ってきた悩みのひとつだね!
1ステップずつ練習すれば、ちゃんと
弾けるようになるから大丈夫!
今日は、練習ステップも紹介するね!

ちょっと希望が出てきたかも…。笑

いいね!
ステップ① まずは「Cキー」だけでコードを覚える
ピアノを始めたばかりの方にとって、
「どのキーから手をつけていいかわからない」というのはよくある悩みです。
そんなときは、まずCメジャーキーだけに絞って覚えるのがおすすめです。
Cメジャーは黒鍵を使わず白鍵だけで構成されているので、
鍵盤の位置感覚や、指の動きに集中しやすいのが特徴です。
最初に覚えたいコードは次の5つです。
- C(ド・ミ・ソ)
- Am(ラ・ド・ミ)
- F(ファ・ラ・ド)
- G(ソ・シ・レ)
- Dm(レ・ファ・ラ)
この5つが弾けるようになれば、多くの定番コード進行に対応できます。
中でも「C–Am–F–G」(I–vi–IV–V)は、
ポップスやバラードなどで非常に多く使われる進行。
まずはこの進行を使って、コード演奏の土台を作りましょう。
ステップ② 左手=ルート音、右手=コード(ブロック)で弾こう
コードを演奏する際には、左手と右手に異なる役割を持たせることがポイントです。
まず、左手は「ルート音(コードの一番下の音)」を1音だけ弾きます。
これがコードの基礎を支えるベースになります。
たとえばCコードなら、「ド」だけを左手で弾きます。
右手では、コードの構成音(3音)をまとめて同時に弾きます。
これをブロックコードと呼びます。
Cコードの場合は「ド・ミ・ソ」を同時に押さえます。
この両手の役割分担を意識することで、
コードの響きを安定して出すことができ、
後々の伴奏や弾き語りにもスムーズにつながります。
最初のうちは、右手だけ・左手だけで練習してから、両手に挑戦してみるのもおすすめです。
ステップ③ テンポはゆっくり。1コード=4拍でループ練習
コードを覚えたら、いよいよ進行として練習していきましょう。
でも焦りは禁物。まずはゆっくりしたテンポで、確実に指を動かす練習からスタートします。
おすすめは、1コード=4拍(1小節)で弾く方法。
たとえば「C–Am–F–G」の進行なら、次のようにループさせて練習します。
小節 | コード |
---|---|
1 | C |
2 | Am |
3 | F |
4 | G |
この4小節を繰り返して練習することで、コードの切り替えに慣れ、音感も育ちます。
テンポは♩=60〜70くらいでOK。慣れてきたら少しずつテンポを上げていきましょう。
コードチェンジのときに手元が慌ててしまう場合は、一拍早めに構えに入る練習も効果的です。
ステップ④ 右手をアルペジオ(分散和音)にしてみよう
ブロックコードでコードの響きに慣れてきたら、
次は分散和音(アルペジオ)の練習に進んでみましょう。
アルペジオとは、コードの構成音を1音ずつ分けて弾くスタイルのことです。
たとえばCコードなら、右手で「ド → ミ → ソ → ミ」などと順番に弾きます。
この奏法を取り入れると、伴奏がグッと豊かになり、曲に表情が出てきます。
ポップスやバラード系の演奏にとても向いており、ピアノらしい美しい響きを楽しめます。
最初は「上昇型(下から上に)」「下降型(上から下に)」などパターンを固定して練習しましょう。
ペダルをうまく使うと、よりなめらかな響きになりますよ!
ステップ⑤ 歌やメロディと合わせてみよう
コード進行に慣れてきたら、いよいよメロディとのアンサンブルに挑戦してみましょう。
まずは、右手でメロディを弾き、左手でコードのルート音を弾くパターンから始めます。
もうひとつの方法は、コードを弾きながら自分で歌ってみるスタイル。
これは弾き語りの第一歩でもあり、コードの理解が深まると同時に、
リズム感や音感も自然と身についていきます。
最初は歌とコードがズレても気にしなくて大丈夫。
繰り返しやることで、耳と手の連携が育っていきます。
まとめ|一歩ずつ進めば、確実に上達できる!
コード進行の練習は、最初は地味に感じるかもしれません。
ですが、今回紹介した5つのステップを一つずつクリアしていけば、
「自分で伴奏ができる」喜びがしっかり味わえるようになります!
焦らず、確実に。好きな曲を弾ける日を楽しみに、「今日の1コード進行」から始めてみましょう!
